pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

ボレロみて比べ。

引き続き、ときどきボレロ体操(^^?)やってます。
ジョルジュ・ドンのメロディは飽きませんナ。
 
 
↑これは20世紀バレエ団版かしら。
ドンの映像は顔のアップが多くて、メイクアップのせいか、エジブトのツタンカーメンとかアヌビス神なんかを思い出してしまう。
 
何年か前に、ギエム姐さんが「最後のボレロ!」とか銘打って全国ツアーやってましたが、そのころ、コンドルズのステージ最初の映像がボレロのパロディで、新宿のマスターがへべれけメロディやってまして、そんな感じで足もつれもつれで踊ってます。
 
あれはあれで結構正しく、ベジャール版のボレロは場末の酒場で踊りだした踊り子(ジプシー?)と、それに少しづつ引き寄せられるように踊りだす周りのジゴロたち、という設定。
 
ベジャール版のボレロはジョルジュ・ドンの代名詞のようになっていますが、本当はメロディは巫女的で女性役なんだよね。
 
ドンの死後にバレエにはまった私が実見しているのは、思えばギエム姐さんのみ。
10年ほど前に観たステージはあまり覚えてないんだけど、2011年の震災お見舞いツアーでみたボレロはすごかった。
 
 
 
 なんというか、巫女を超えて神。
 そして女性だけど、「女性=メロディー」というより、性を超えている…。
 
 こうやって改めてみると、ドンのメロディとずいぶん違いますね。
 ギエムのほうが随分長身、というのもあるのですが、ギエムは直線と鞭のようなしなやかさを備え、超然としているし、空気も手中にあるという感じ。
 
 ドンは肉身を感じますし、踊りに温度がある。
 みていてダンサーだなーと思うし、アンドロギュノス的。
 音楽との一体感が一番あるメロディだわ。
 
 …いろいろ盛りあがったので、ついでにメロディ見比べ。
 
 YOU YUBEでおお~、と思ったのは、20世紀最大?のプリマ、マヤ・プリセツカヤ
 ユダヤ系だったのは知らなかった…。
 
 
ドンやギエムをみた後では、6時じゃない!とか、余計な雑念を抱いちゃったりしますが、これもまたこれで印象が変わりますねぇ。ギエムやドンとはまた違った、クールさがあります。
これは元の設定どおり、酒場で踊り始めたジプシー娘という感じ。人間を感じます。
クライマックスが近づくと表情も激しくなるし。
 
ちなみに、2001年ころに来日したプリセツカヤをみたことがありますが、現役ダンサーというか、すでに伝説でした…。
 
 
 
YOU TUBEで探しているといろいろあるもので、これは手撮りかもしれませんが、マイリンスキーのヴィシニョワ。
…この人の真価は今一つよくわからない。
『白鳥』で実見した時も…、なんというかサイボーグみたいだったけど…、これもこれで色のないメロディー。
(部分的にしか観れませんが)
 
 
プリ様同様、20世紀最大のプリマ、マリシア・ハイデもありました。
何となく、一番高齢なメロディなのでは…、と思う軸のブレ具合がかえって初々しいのか、またメイクとハイデの顔つきのせいか、一番巫女的。
さすがクランコの弟子。もっとも女優です。
 
あらためて、ベジャール版はダンサーによって多彩であることが判明。
ドン以外のDVDを出してほしいなぁ。