pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

マシュー・ボーンはセンセーショナルなのか?を「ロミオとジュリエット」で再び考える。

さて。 円安&没落の日本の影響(あと、ロシアの戦争)が、ついに海外バレエ団招聘にも影を落とすのか…と思う今シーズン。 今のところめぼしい?バレエ公演がありません。 …という根拠不明の理由により、渋々?マシュー・ボーンの「ロミオとジュリエット」の…

パリ・オペラ座バレエ「マノン」2024

前回はコロナ禍幕開けだったオペラ座来日公演。 4年ぶりで観てきました。 「マノン」は10年ほど前にABTで実見したことがあり、また映像としてはデュポン様のDVDがあります。 なので、ヌレエフ版の「白鳥」と迷ったのですが、この数年の間にエトワールが全く…

能登半島

2023年 珠洲外湾の海 1月1日に起きた能登半島地震の被災者の皆様に、日々の暮らしが戻りますように。 私自身は隣県西部にいて地震にあい、震度5強の揺れを感じました。昨日現在もまだ余震が続いており、当県としては異常事態。 幸い、家族に大きな被害はあり…

2023A Wの展覧会シーズンーイヴ・サン・ローラン展

イヴ・サン・ローラン さて。 アフター・コロナで、各地、滞っていた企画が目白押しのシーズン感を感じる今日この頃。 各地で見たい展覧会目白押しな気分と出不精癖の葛藤に苦しむ今日この頃。 猛暑で動けなかった7−9月が恨まれます。 さて。本格的シーズン…

ノイマイヤーの「シルヴィア」

私的、20世紀後半期最後の偉大なコレオグラファー・ノイマイヤーがついに引退するそうです。 ベジャール、ピナに続き、私が目撃できたコレオグラファーの時代がまた終わり、ついに浦島タロこの時代が到来…。 というわけで、3月のサヨナラ公演は早々に観る予…

プチプラまつりとGU世代。

2回目の+J以来、コロナ禍も相まって、プチプラまつりにしばしば参加。 特に昨年のマルニ以来、症状は悪化ぎみ。 さて。 GUは数年前から、ケイタマルヤマ、アンダーカバー、ミハラヤスヒロなど、リアル90年代の中年世代には懐かしいトーキョーブランドとのコ…

Y2KとMARNIコラボ

明けましておめでとうございます。 近年Z世代とか、Y2Kファッションとか。 リアル2000年の過去若者だった私から言えば、当時も1960年代70年代リヴァイバルだったと思うので、20世紀後半以降の人間は何も生み出さなかったのかいな、とつっこみたくなる。 昨年…

オペラ座とノイマイヤー「椿姫」

個人的に、わりと長い間「椿姫」が苦手でした。 バレエに限らず、どうもアルマンの若い男ぶりにイライラさせられることが多く…、というわけで。 バレエはギエムとニコラ・ルリッシュペアの「マルグリットとアルマン」実見と、マリシア・ハイデの歴史的な映像…

またまたの、『白鳥の湖』みてくらべ。

ニーナ・アナニアシヴィリの白鳥 先般、ブルメイステルの「白鳥」を見直した盛り上がりで、同じオペラ座の名盤、ヌレエフ版のマルティネズ&ルテステュ公演を観よう!と思ったら、BDが破損していて、2幕がみれない有様に。 ワタクシ的永久保存版につき、廃盤…

ブルメイステル版パリ・オペラ座「白鳥の湖」再見。

ここ最近、コロナ禍で舞台不足。 そんな気分のムラで夏にロイヤル・バレエのガラを見ましたが(急に第7波が盛り上がった時期だったので、田舎人としては恐怖の最中)、やっぱり、全幕がみたい!という気持ちがムラムラ。 秋は流行が穏やかだろう、と思い、物…

ファッションの夢の90年代

一昨年の+J以来、ファッション世代の90年代と昨今の若者についてしみじみ感じ入る、90年代の若者世代です。 アパレル関係者の推しにより、俄然スチーマーのSteam Oneに興味持ちつつ、3ヶ月ほど二の足をふみふみしつつ、ようやく購入しました。 …が、劇的! …

映画「アネット」ー1990年代アンファンテリブルとそれから

何かの拍子に、レオス・カラックスの新作が公開されることを知り、また、主役がなぜか気になるアダム・ドライバーということを知り、かつ、県内公開があり、しかも、月曜がサービスデー、というめでたきトリプル+で、「アネット」を見てきました. カラック…

テリー・ギリアムと「ドン・キホーテ」

久しぶりに?映画を見ました。 GW中につき(例によって、私は関係ないが)、色々無料で観られるものも更新中。 GYAO!で「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」が公開されていたので、あれ?と思いました。 「ロスト・イン・ラマンチャ」で長年のプランが失敗…

テリー・ギリアムと「ドン・キホーテ」

久しぶりに?映画を見ました。 GW中につき(例によって、私は関係ないが)、色々無料で観られるものも更新中。 GYAO!で「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」が公開されていたので、あれ?と思いました。 「ロスト・イン・ラマンチャ」で長年のプランが失敗…

ダミアン・ハーストほか、展覧会

コロナ禍の私のモットー?は、「今したいことは、今やっておく」。 そんなわけで、展覧会みたり、美味しいものを飲み食いしたり、舞台を見たり、というのは感染状況と睨めっこで虎視眈々とタイミングを測ります。 六波のピークが一年前とは違い、なかなかタ…

「ハウス・オブ・グッチ」とファッションの夢の90年代

を観ました。 公開前からファッションサイトでかなり押し気味で紹介されていましたが、特にグッチに興味がなく、スルーしていましたが、なんとなく顔が気になるアダム・ドライバーが出ていることを知り、俄然観たくなり。 最近はアニメと邦画しかやらなくな…

小早川秋聲について。

東京ステーションギャラリーで小早川秋聲展を見ました。 実際に見る前、小早川秋聲は有名な《國之盾》と、どうやら他の明治期風俗画家の記憶がごっちゃになっていたみたいで・・・、実は《國之盾》しか知らなかった画家でした。 なので、統一イメージがなか…

ウンベルト・エーコ『プラハの墓場』

2年前、自分がプラハへ行くことが決まった時に、偶然見つけて、テンションを上げるために買った本ですが…、その後しばらく放置。 最近になってようやく読みました。 結論から言って、プラハの街はあんまり関係ありません。(笑) 最初、構造が分かりにくく、…

ウンベルト・エーコ『プラハの墓場』

2年前、自分がプラハへ行くことが決まった時に、偶然見つけて、テンションを上げるために買った本ですが…、その後しばらく放置。 最近になってようやく読みました。 結論から言って、プラハの街はあんまり関係ありません。(笑) 最初、構造が分かりにくく、…

モーリス・ベジャール・バレエ団2021公演

コロナ禍、舞台に立つ仕事の人はいかに困難だろうなぁ、と思う日々。 バレエ公演は無論、海外のバレエ団を見ることもまだまだ先だろうな…、と思っていたところ。 偶然、モーリス・ベジャール・バレエ団の来日公演を知りました。公演から約2週間前の話。 丁度…

「マイヤリング」を観る。

マクミランの「マイヤリング」がどういうわけかAmazon検索上位にきていたので、ムハメドフを超えるものはないだろうな…と思ったのですが、エドワード・ワトソン主演版を買いました。 ちなみに、ロイヤルは男性プリンシパルが今ひとつ、有名人がいない、とい…

ギリシアの思い出

クレタ島1996 先日ベジャールの「ギリシアの踊り」を観て、思い出したのが「ギリシア」と「海」と「岩」と。 学生時代、夏休みの一ヶ月をヨーロッパバックパック旅行へ行き、10日間をギリシアで過ごしました。 初めての海外旅行で、往復(といっても、アテネ…

ボレロのこと。

コロナ禍の厳しき産業(B系)に従事しておりますが、舞台の人は本当にご苦労、だと思います。 私も昨年のパリ・オペラ座の公演を最後に、ほぼ皆無の観劇状況。 オリンピック効果で名だたる海外バレエ団の日本公演が予定されていた昨年の状況は一気に鎮静化し…

バレエ「ジゼル」みて比べ

コロナ禍でバレエ実見機会が激減中。 目下、アフター・コロナ(があるとすれば)に海外遠征ツアーが復活するかが、本当に気になるところ。 さて。 GW中にいろいろ音楽で遊んでいたときに、急に思い出したのが「ジゼル」。 個人的に、アルブレヒトがジゼルの…

バレエ『シンデレラ』と現代

オランダ国立バレエ団とマリインスキー 名曲ながら、現代において名振りが難しいと感じていたプロコフィエフの『シンデレラ』。 ここにきて、納得振りを二つ。 まずは、ラトマンスキーによるマリインスキーの『シンデレラ』。 実は2002年の来日公演で、…

押忍!手芸倶楽部_その2

7月には奈良へ行けるかな〜、と思っていましたが、引き続き、コロナが盛り上がってかました。なので、ぼちぼちバケーションシーズンですが、相変わらずひきこもり。手芸活動再開です。コロナ以前の話ですが、冬に本屋で藤田久美子さんという方のパッチワーク…

押忍!手芸倶楽部

押忍!手芸部というアーティストがいるのですが。さて。手芸をしないわけではないのですが、年齢とともに不精になり。しかし、なぜか時々ブームがおとずれ、かつ、今年はクールなパッチワーク 本を買ったこともあり、年始から手芸屋さんの安いハギレをハンテ…

1991年版『バヤデール』

ビデオで見て以来、長年鑑賞がかなわなかった、1991年上演のマカロワ版『ラ・バヤデール』。中古のDVDが安く手にはいったので、ようやく再見が叶いました。結論から言って、映像記録のあるバヤデールでは名盤。配役は今や再現不可能なゴージャス・メンバー。…

グリゴロヴィチ版『ロミオ&ジュリエット』

グリゴロ盛り上がりついでに、ムハメドフ&ベスメルトノワペアのロミ&ジュリを再見しました。あらためて、ダンス・ダンス・ダンス。ドラマチックなよさがあるクランコ版、マクミラン版もいいと思ったけど、案外、ロミジュリはグリゴローヴィチの振付が今は一…

ヴァシリーエフの『スパルタクス』なと

STAYHOMEの日々ですね。 久しぶりにブログをみたら、「スパルタクス」の記事が検索上位に出てきてました。 2020年冬公演(あるのかな?)のおかげですかね。 数年前に盛り上がった『スパルタクス』鑑賞ですが、どうも一番古い&グリゴローヴィチオリジナ…