pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」

ナチョ・ドゥアトのロミ&ジュリ、観てきました。
どうでもいいことだけれど、いつもさいたま劇場行くときは遅刻してしまう…。

バレエ鑑賞歴もほぼ10年、みたいコレオグラファーもほぼ一巡、最後にみていなかったのがこのドゥアト。しかし、コンテンポラリーでなく、クラシック(ロミ&ジュリはクランコ以降、「20世紀のクラシック」といわれるものだけれど)が初見でいいのか~、とも思うけれど、今を逃すと次がいつかわかんないし…。プロコフィエフの音楽も好きなので(少し前のソフトバンクのCMでキュピレット家の「騎士の踊り」は有名になったと思うけど…)。

結論。う~ん、コンテンポラリーの振付家という期待を抜きにすれば、まあ、よかったかなぁ。
ロミ&ジュリは誰がやっても結構無難に成功するような気もするし…、とにかく、音楽が優れているので。
好みの問題かもしれないけれど、前半より後半、モンターギュ家よりキュピレット家の方が振りが面白い(というか、アクが出るのでわかりやすい)。さわやか~、という空気はコンテンポラリーの振付家は苦手なのか…?(←ジョルジュ・ドン以後のベジャールにはできるようですが)

スペイン・ダンスカンパニーは基本的にコンテンポラリーが得意なダンサーが多いせいなのか、キュピレット婦人や乳母のような、キャラクテールを演じる人のどっしり感が足りない(←ここはクラシックを観なれた見方で)。ダンサーが細すぎる(若すぎる・美しすぎる)ので…、ちと感情移入がしにくくなります。
でもまあ、ティボルトの死を嘆くキュピレット婦人(←ここの振り付けも、キュピレット家だからかくどい)も見せ場だったんだな~と、今回しみじみ思いましたが。
薄いついでに、今回のロミオはジュリエットに比べ、あまりキャラクターがはっきりしていません。
ドゥアト語るところによると、ロミオはちょっとはにかみ屋、ジュリエット押せ押せの演出のようですが。

通常のクラシックより幕が短くて、スッキリ整理されているところも多し。
それにしてもなぜティボルトが喧嘩を吹っかけてきたのか、いささか唐突。

さいたまは劇場が狭いからか…、オケでなくテープ演奏でちょっと残念。
生演奏の「騎士の踊り」などは本当に良いのよ…(琵琶湖ではオケ付)。

一時期日本で盛んにロミ&ジュリの公演があって、楽しかったけど…、最近は稀。
マクミラン版はビデオしかみたことがないから、次はこちらをみてみたいです(でもフェリ主演だから…、これを超えるのはむずかしそう)。
とにかく生オケ~。

最近近所の劇場はよいバレエ公演をやらないので…、来週は大阪で「オネーギン」出張。
地方在住者はつらいは~。