pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

東京美術散歩。

一週間前は寒いな~、と思っていたはずが…。
日本砂漠化。昼が暑いよ。

さて。
6月1日あたりが美術展の境目らしく、すごく「みたい!」のはなくとも、思いつくままに行ってみました。

①映画をめぐる美術 at 東京国立近代美
チラシやHPからは何がみられるのかさっぱりわからん展覧会でしたが…
古い映画のメソッドをキーに、現代表現を読み解く、といったところでしょうか。
アート・フィルム・ファンでも古い映画ファンでもないので、あまりピンと来ないところもあり、ちょっと難解な美術展(作品よりキュレーションの手法が難解)でしたが、面白いといえば面白い。
すべてが映像作品ではありませんが、映像を展示室でみるとあまり動かないので、寒かったのが難。
展覧会で映像を観ると時間がとられるので、実は映像作品が苦手なのですが、それでも結構みましたよ。
アルバニアの独裁体制の過去とか日本赤軍とかジェンダーとか、作品そのものより編集手法に思うところアリですが、それだけにいろいろ考えることもあり。
金曜日は開館延長を利用して上映会イベントがあり、他にしたいこともなかった(体調も悪かった)のでこちらも参加。会場に出品されていたシンガポールの古いシアター写真とリンクするような、古い名画の変換作品。
どうでもいいことだけど、『コンタクトホーフ』パロに感応して、急に古いピナ・バウシュが観たくなりました。
あとから調べたら、3月に上演されていたのだな…。

②松林桂月展
久ぶりに練馬美に行きました。セゾン美術館がなくなってから池袋へ行くこともなくなったので、なんだか懐かしい…。
いわゆる旧派の南画家ですが、トータルでみると興味深い。筆力と文学性に思うところあり。
《春宵花影図》を観に来たはずだが…、あたりまえだが展示替え済み。あり…?
個人的に、奥さんの作品も出ていたことにまた思うところあり。

南桂子展 ノスタルジア
これまたひさしぶりにミュゼ浜口陽三へ。
最終週末でもあり、昔と違って?、結構人がいました。
↑松林桂月もそうだけど、絵描きの線に思うところの多い今日この頃。
南桂子は「カワイイ」人気が出つつあるかもしれませんが、保守的な1950年代的シュールレアリスムのころの作品が結構好き。
人形町界隈ということで、てんぷらも食べ、重盛の人形焼も買い大満足。

↑とまあ。地味に盛り上がって帰りました。