pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

展覧会あれこれ。

最近、展覧会レビュー?をさぼっているので、一応書き残し。
日曜の東京行で、節電中もあってあまり夜間開館がないこの頃、あまりいろいろ行けないなぁ…と思いましたが、案外サクサク数をこなせました。
ということは…、という話はさておき。

今年がなぜバウハウス・イヤーなのかようわかりませんが、もう一つみたかったモホイ・ナジだけは葉山なので遠すぎ、断念。
ちょっといやだけど京都でみるか~(暑いし、建物の構成が嫌い)。
葉山になると一日仕事になるからねぇ。

 屮▲鵐侫ルメルとは何か?」
思えば、リニューアルしたてのころ以来のブリ美。
最近はあまり企画展をやっていないというイメージがありませんが…。
なぜか私がみると、「アンフォルメルとは何ぞや」というよりも、1990年代の日本のアンフォルメル受容史(というか、画廊の売り上げの軌跡)をみているような気になりました。
なんというか、懐かしい「現代美術観」。
出品内容は震災の影響もあって、ほとんど国内コレクションで構成されることになったそうですが…、そのせいか?
デュビュッフェやアレシンスキーも、自分がいまの職業を選んだきっかけだったのですがね。
今回は、以前みそびれたザオ・ウーキーが結構おもしろかったデス。

◆嵬章孫己薪検
東京の端っこ~(私的に)、現美で開催中。
この作家は2004年ころ、国際交流フォーラムで観たときに面白いな~、と思ったのですが、エルメスでやった展覧会から「?」が。
今回も、遠くまで来たんだから期待を裏切らないで~と思ったのですが、う~む。
シカの剥製は、なんとなく春日鹿曼荼羅図を思い出して興味深かったのですが…。
全体的に、イマドキの若作家らしい頭の大きさと造形軽視を感じました(~~;)。

「ワシントン・ナショナルギャラリー展」
↑先のふたつに比べて、名作は名作なのだな~としみじみ思ったのがこちら。
19世紀美術は、なんというか、いまさら感がありますが、造形に対する熱意が作品から感じられてよいよ。

ぁ嵋英爐隼盪凖検
中国的図像について、目下職場で話題の的。
テーマ展になるとなんだかベタな感じですが、出ているものに名品が多いので、楽しめます。
いままでは古代の金工にあまり心は動かなかったのですが…、緊張感がある技はそれだけで神聖さにつながるのだな~と、祭器類を見直すことに。
鎌倉時代狛犬もなかなか。
それにしても、やはり改めてみると、同じ題材を扱っていても中国絵画は哲学的深遠と整然さを感じるな~と思いました。画論が発達するわけだよ。
どちらがいいというわけではありませんが、日本のほうがより自然主義的で規範から自由。
現代も中国には工筆画というものがあって、それの系譜をふと感じました。