pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

自分が登場するフィルム2つ―『アダプテーション』と『ニュー・シネマ・パラダイス』

どちらも以前に一度観たフィルムです。ケーブルTVでやっていたのでみました。
今日は雪だし。
ふたつとも偶然?「自分を題材」というつながりに。
自分を描く作品は、映画にかかわらず、結構みていてしんどいんですが…。皆さんはどうでしょう?

アダプテーション』は途中から。
私にはもともとニコラス・ケイジがそんなにナイスガイにはみえないのだけれど(^^;)、ここでは「ハゲでデブでネガティブ」を地でいく脚本家・カウフマン役。カウフマンは実際この映画の脚本家で、『マルコヴィッチの穴』といううっすら寒い映画の製作後に悩む自分自身を題材にしています。あの暗い顔が実によくあっているニコラス。ちなみに、バカで楽天的、でもどうも油断ならない双子のドナルドの役も実にうまい。
とっても自虐的な内容なので、みていてなかなか難のあるフィルムです。
つまんなくてもパターンの勝利の方程式が働くハリウッド映画界を皮肉っていて、後半、突然サスペンス・カーチェイス・殺人が乱入してくるのが一層皮肉ってるのか?。
2度みても印象は変わりませんが、典型的なパターンのドナルドが最期にいいセリフをいうのが、皮肉なんだけど気がきいているな~、と思いました。

引き続き『ニューシネマパラダイス
こちらも、いまなんとなく倦怠気味?にある監督の幼い日々の回顧が延々続くといった感じで、それはすでに知っているし、映画好きの少年時代が将来につながるというパターンも結構ありがちなのですが。
すでに評判が高いフィルムだし、それにしてもすごくいいとは思わないけれど、実際にみているとやはりしみじみとする映画ですな。
私は主人公が30年ぶりの帰郷した家につくられた自分の部屋で、老人と少年の写真をみつけるシーンが一番ジーンとしました。
みんなで壊されるパラダイス座を囲むシーン、みんな長生きだな~(←ちょっとご都合主義的)と思ってしまいましたが…。