pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

『未成年』その後

結局下巻買いました。
このころには「青臭」にもやや慣れ、登場人物の関係図も頭に入りましたが…。

う~む。

いちばんよくわからないのはヴェルシーロフとカテリーナの関係。
運命の度合いがよくわからん。ただの美貌か、率直さ(←私にはやはりやり手にみえる…)に対する驚きなのか?
これよりは『白痴』の男女関係の方がすさまじく感じられます。

未成年アルカージィ君か絶えず「恐ろしい悲劇が起こってしまった!」という結末も、結局誰も破滅はしていないし。う~ん、やはり未成年の手記としては成功しているの…?
ミステリーと人間模様は『カラマーゾフ』の方が面白いなぁ。

ドストエフスキーは思想的、あるいは社会背景的注釈がつく作家で、そのせいで結構敬遠する人もいるのかもしれないけれど、ふつうに読んで面白い作家だと個人的には思います。

…しかし、気が重いけれどやはり「重い」作品が読みたい今日この頃。
ちょっと趣向が違いすぎるが、『紅楼夢』が控えています。
中国文学はちゃんと読んだことがないので…、読めるのかしら。