pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

陰翳礼讚。


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この秋は関西でいくつか観たい展覧会があり、たまにゃ京都で泊まりがけ旅行をしたいと思って、ぐずぐず´д` ;

先月の体育の日が台風で流れて、そうだ正倉院展へ行こう、となり、またなんだか京都でゆっくりしない旅に
´д` ;

まず京博へ行ったのが運のつき、外で1時間半も待つはめになり、予定が狂い始める。
鳥獣戯画は前にサントリー美術館でかなりゆっくり観られたのに…、なぁ´д` ;

おまけに、芸新みて勝手に源頼朝像が観られる、と思ったら、あれは神護寺だった…。
栂野には行ったことがありますが、いまさら遠いよ´д` ;
(そしてブツはGWしか公開されないそうです)

すっかり時間をくってしまい、行きたかった京都市美術館には行けず。
智積院の楓図くらい…、と思っていたら、京都の冬は早い´д` ;
4時を10分すぎて、見ることあたわずよ。

すっかり疲れてしまい、しかし中途半端な時間。
そんなわけで、次の日行こうと思っていた青蓮院の青不動を拝みに行くことに。

京都に行くと、どうも東山界隈しか行かなくなっていますが。

最寄りが知恩院前なので、バス停からしばらく坂道を歩くと、日曜日とは思えない静かさ。
このあたりは結構、好きですナ。

雨が小降りの日ですが、風は無く、寒くもなく。
青不動はかなり夜遅くまで観られることになっており、ここからシャトルバスに乗って、将軍塚へ行かなくてはなりません。

別に仏画ファンではありませんが、前回なんと1200年ぶりの御開帳、というのを見逃してしまい、何と無くロマンを感じていたので再トライ。

が、将軍塚までの道のりがかなりスリル満点´д` ;
6時前ですがあたりは真っ暗、京都の東は昔はあの世に近いところ、とされていただけあって、迫力倍増。
そうして、なんだかミステリーツアー風に到着。
肝心の青不動は祭壇に飾られた状態だったので、実際にはよくみえず。
散華の紙をもらったので、参加してきました。

ただ、お寺の順路に沿って散策するのが意外に楽しかったです。

はっきりいって暗いのですが、京都の夜景を一望(ただし、北はあまりみえません)できたり。
雨で靄がかかっているのがなんだかかえって幻想的。
妙にこんもりした影があるなぁ、と思ったら、吉田山だそうで。
あの高いところの光は何だろう、と思ったら、比叡山だそうで。
(みんなのウンチクを盗みぎき)

そして、暗くても庭園に通される。
はっきりいって何もみえませんが…、お香が焚かれているらしく、なんだか平安歌人の気分に。
いままでは日本のお香はあんまり好きでわなかったのですが、なんだか急に心にくい感じに。
雨が降っていたのもよかったのかも。

その後、青蓮院にかえり、せっかくだからライトアップをみることに。
驚いたことに、暗いのにお寺の中まで入れるのでびっくり。
これまた暗いのですが、なんだか、昔の人はさもありなん、の気分が味わえます。
(ライトアップのお庭しか観られないのかと思っていた)

青蓮院は皇族がはいる門跡ですが、地味ながらしっとりと、意外に広かったです。

夕方にはせっかく京都に一泊することにしたのに何もできなかった、とプンスカ思っていたのですが、予想外のナイトツアーにすっかり満足。

ここで気を良くしたせいで、旅は翌日の三都制覇へと続く。