pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

歩く京都。

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冬の山越が億劫で、しばらく東京へ行かずにいたら、地震がありました。
関東では春の展覧会中止のニュースが相次ぎます。

現在京都の近代美術館で開催中のパウル・クレー展、東京へも巡回するので迷いましたが、先のことはわからない昨今、いってくることに。

行きの電車がこの季節の日曜日にもかかわらず、ガラガラ。
しかしまあ、京都の街自体はこみ合っていました。
他に、博物館にも行きましたが、国宝の絵巻がばんばん開かれていたので、ある意味お得。

いつも京都はミュージアム中心になってしまうので、たいていこの界隈ばかり行き来するはめに。
たまにも観光気分も交えたくなり、平家物語つながりで、三十三間堂を訪れることにしました。
確か、前は高校生のころにいったはず。
記憶にないわけではありませんが、あらためて平氏の栄華を支えた財に思いをはせてみると、千手観音のきらめき?も違ってみえます(ただし、あとから数は増えたのだそうですが)。
広大な駐車場の割にはお庭もあっさりしていましたが、この辺りは静かで、ちょうどお向かいにみえた養源院へも行ってみることに。
こちらは初めてで、俵屋宗達の杉戸絵も初見。
はからずしてこちらはお江さんゆかりのお寺でした。
 
この界隈でお昼を食べそびれ、蕨もちがマイ定番の七条甘春堂の本店へ初めて上がりました。
茶店のほうは意外にせまく、大正風?のかわいらしいお座敷が一間あるだけ。
お昼もありましたが、どうも食指が動かず、抹茶&蕨もちでしのぎました。
 
そうして意外に時間が過ぎてしまったので、バスで清水近くの「白山松哉」をみるのはあきらめ、混むバスは止めて京阪で三条へ向かい、岡崎へ。
七条の静けさとは打って変わり、こちらは大変な混みよう。
近美も珍しいにぎわい。
クレーってそんなに人気あったっけ…?
 
そして、その後大変な?ことに。
 
近美を出たのが4時くらいになってしまい、どこへ行くにも中途半端な時間。
そもそも、たまには三条~四条あたりの気のきいたお店に行きたい、と思ってコースを変更したはずだったのに、急に気が変わり、青蓮院を歩いて目指したのが運のつき(←?)。
桜の時期だから夜間開門なのか~、と勝手にポスターの読み違えをしていたらしく、着いた時にはやはり閉門していました。
 
また山を下りるのがめんどくさくなり、そのまま東山を北へ進み、せめて円山公園で「桜をみた!」気になろうと思ったら…、案の定、ものすごい混みよう。おまけに香具師の食べ物臭が。
そこで公園をそのまま縦に突っ切って、高台寺に向かうことに。
この界隈も、もはやテーマパークのような感じですが、それでも祇園四条や車どおりの多い現代の道を通るよりはよかろうと。
高台寺は桜の時期は夜間もライトアップで開いているようでしたが、ここは何度も入ったことががあるので中には入らず。
そのまま、まあ、清水までてくてくと。
途中、残念ながら閉門していましたが、祇園の塔あたりには義仲の首塚があるらしく、こちらは行きたかったなぁ…。
清水寺は桜の時期に何度か来ているので、夜間開門ありも素通りで五条坂をおりました。
 
ここで大通りに出たので、おとなしくバスに乗るかせめて京阪に載ればよかったのですが、清水の混みようからバスは乗れそうにないし、急に市比賣神社(※地図はみていません)はこの辺りだったっけ~?と、勝手に東大路を下り始め、嫌な予感がして間もなく、あっという間にまた博物館についてしまいました。
 
あいにくここでもバスはタイミング良くつかず、おケチな私にはタクるという選択肢はありません。
…というわけで、歩きましたよ、岡崎から京都駅まで。
一応、途中でおそばを食べましたが、お昼も食べていないのに…。
 
住んでいたときでもやったことのないのに、五駅分の徒歩行。
田舎住まいなので、車が足の私は、日常生活中あまり距離を歩きません。
街歩きしたいとは思っていましたが…、こんなことになるとわ。
東山遊山あなどるべからず?