バクリョウ。
アイ?んでは変換でませんが。
曝涼シーズンの十月。
ここ数年、日本美術勉強モードで、長谷川等伯とか雪舟とかとお付き合い。
いわゆる「牧谿様」のお猿さんをみることもしばしば。
ふと、本家の牧谿猿はみれないの?と思ったら、なんと年に一度の曝涼の日だけ公開されることが判明。
うまくお休みの日と重なって、行ってきました、京都は大徳寺。
大徳寺はいつ行っても比較的静かな観光地ですが、この日もしかり。
それなりに人はいましたが、昨今の美術展に比べればのんびりと作品がみられます。
しかしあくまでも目的は虫干しなので、えらい高さから無造作に垂れ下がっているだけだし、照明なんかはありません。
なんだかかえって、文化財的。
牧谿のお猿は観音像を中央に、鶴と対にかけられる三幅対。
さらに両脇に龍虎があって、博物館展示などではあまりみない宗教的なかけかたに。
(博物館展示だけが真ではないと思う(;´Д`A。禅信徒ではありませんが)
日本人画家に比べて、中国人禅僧の作品はより哲学的、というのをどこかで読んだことがあったのですが…、どうだろう?
暗すぎて?(高すぎて)よくわかりませんでしたが、そのせいかかえって、禅問答的な雰囲気に。
龍もひとつの祖型なのか、いい顔しているなぁ、など横道にそれたりなどしたりして…。
来年もあるのかはしりませんが、十月第二日曜日がきまりの模様。