pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

サイモン&ガーファンクル

高校生の当時、お小遣いが3000円だった私にはCDを買うことはなかなか困難で、海賊盤くさいオールディーズをせっせと買い集めるのが関の山でした(^^;)。
これらのアルバムはまだ持っていて、ビートルズがほとんどですが、サイモン&ガーファンクルが1枚だけあります。
録音があまり良くありませんが、去年の誕生日にもらった防滴プレイヤーでお風呂で聴く分には、アナログ感がちょうど良い感じ。

60年代という昔にもかかわらず、音楽性も詩情も豊かな彼らの曲は、有名なものもそうでないものも、いま聴いても飽きません。
『卒業』で有名な「サウンド・オブ・サイレンス」も好きですが、一番好きなのは「スカボロー・フェア」。
これはほんとうはオリジナルの曲ではありませんが(イギリス古民謡らしい)、ダブル・ボーカルが謎めいていて(ベトナム反戦ソングという説あり)、気の遠くなるような切なさを感じます。

訳詩を読んで気になった人は、ぜひ曲で聴いてくださいまし。


スカボローの市にいくのかい?
パセリ、セージ、ローズマリー、それからタイム。
そこに住んでいる彼女によろしく。
彼女は昔、僕の本当の恋人だったんだ。

彼女に麻のシャツを縫って、て、いってね。
(深い森の緑の中の丘のそばで)
パセリ、セージ、ローズマリー、それからタイム。
(雪の積もった地面の上に、雀のあとを追うと)
継ぎ目の縫い目もないものさ。
(毛布をかぶって寝巻をきた、山の子どもが)
そうすれば、彼女は僕の本当の恋人になるだろう。
(ラッパが呼んでも、気づくことなく眠っている)

彼女に土地を一エーカー、僕のためにみつけてといってね。
(丘のそばで、木の葉がちらほらと)
パセリ、セージ、ローズマリー、それからタイム。
(銀の涙で、墓を洗っている)
塩水と海岸の間に。
(一人の兵士が、銃をきれいにして、磨いている)
そうすれば、彼女は僕の本当の恋人になるだろう。
(ラッパが呼んでも、気づくことなく眠っている)

彼女に革の鎌でそれを刈り取ってって、いってね。
(戦争は咆哮し、真っ赤な大隊のなかで燃え上がっている)
パセリ、セージ、ローズマリー、それからタイム。
(将軍たちは、兵士に殺せと命じている)
それから、ヒースの枝の中にそれをみんな集めるんだ。
(とうの昔に忘れてしまった原因のために戦え、と)
そうすれば、彼女は僕の本当の恋人になるだろう。

スカボローの市にいくんだね。
パセリ、セージ、ローズマリー、それからタイム。
そこに住んでいる彼女によろしく。
彼女は昔、僕の本当の恋人だったんだ。