pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

『インファナル・アフェア』

いまさら私が書くまでもなく評価の高いフィルムですが(´Д` )。
GYA0!で配信中なので、ようやく観ることに。

学生時代に『恋する惑星』が流行ったため、トニー・レオンが出ている香港映画はわりとよく観てるな…。
ちょっぴり情けない男の役がなんとなく似合うよね(´Д` )。

冒頭は仏像が出てくるので、番組間違ったかと思いましたが。
潜伏警官役のトニーと、マフィアからのスパイのアンディ・ラウ
最初が目まぐるしくて、いつもながら登場人物の関係を把握するのがタイヘン。
慣れてくるとようやく、攻防戦にひきこまれます。

洋画ほどセリフに感情が露わにならないような気がして、一般的な筋書きに書かれた苦悩はあまりわからず、どちらかというと、各俳優の個性に引っ張られるように…観る。

唯一自分の正体を知る上官が死んだとき、トニー=ヤンは父親を亡くしたみたいに悲しいのかなぁ、と最初は思ったのですが、本当のところは、唯一自分の身分を保証できる人物の消滅に絶望したシーンだった…のか?

そして、ラウ=ラウのほうは、善人になりたい、という願望より、天才的な自己保身の才能、したたかで知的な「悪人」にしか終始見えなかったのだがねぇ(´Д` )。

ヤンの方が警官らしい勘があり、ラウはなりすまし、という役は描きわけられているような。

なので、「正義は勝つ」のかと思ったら、悪のしたたかさ、複層性の前に敗北。
ヤンの純朴さが死となり、泣けます(;_;)

証拠を握り潰されたところで、真実を知ったハズのラウの恋人の存在は…、ラストと矛盾しないの?

最後に、秘密を抱いて生き残ったものが独り苦しむという「無限地獄」を語るところで、冒頭の仏像と結びつくいとがようやくわかったのですが…、ラウにはしたたかな悪人像しかみえなくて…、地獄の苦しみが同感できないなぁ。

警官学校時代の俳優さんと現在があまり似てなくて…、笑(´Д` )。