pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

『スラムドッグ$ミリオネア』

評判のアカデミー賞受賞映画。
なのに、近所の映画館では上映予定がなく、なんで~?という感じでしたが、ようやく期間限定で上映。
ので、行ってきました。

ダニー・ボイルの映画は実は『トレインスポッティング』しかみたことがない。
『トレ・スポ』もいい映画だったかどうかは、いまひとつ覚えていないんだけど…。
すっかり太くなったユアン・マクレガーもなんですが、去年みた『ノーカントリー』に出ていた、モスの若い妻役の女優さんが『トレ・スポ』のダイアン役だったことに妙にしみじみしたものです。

脱線しましたが、『スラム~』はボイルの久々の会心作という触れ込みで、『トレ・スポ』のような、スピード感というかネイティブエネルギーみたいのがあるのかな~、と思っていましたが、う~ん、どうやらそうでもなかったようです(~~;)。意外とフツー。

クイズ番組の質問があまりにも簡単すぎて、別に苦労しなくても知ってるだろう~、というか、生きながら学んだという壮絶感が感じられません。
これは主人公が正直すぎ、ピュアすぎるからかも知れません。
むしろ、お兄さんの方が、劣悪な環境に育った人間のリアリスム(ときに裏切り、でもときに守る。人の良い弟に対する屈折した感情、生きていくための手段を選ばない、など)をもっているような気がしますが。
それに「無学な青年」というわりにはなぜコンピューターで人名を検索できる?(←「文字は読める」といっていたけれど…)

どうでもいいことだけれども、警部はぐっさん、大人になったお兄さんは松村雄基にみえる…。

ただ、ムンバイという都市には興味がわきました。
日本では、急激な都市の変貌といえば北京の方がよく知られているような気がしますが、リーマンショック以前の急成長都市の同期生みたいなもの?
観光資源としては外国人にとってつまらない街(現代の都会だから)らしいですが、東京とは違った、メガロポリスの魅力があるようです。

インドへは行ったことがないけど、やはり若いうちに行きたいところだな~と思います。
ただ、映画に出てくるアメリカ人のようには、なりたくないなぁ(←このへん、『バベル』の印象とかぶります)。