pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

バレエあれこれ。

10月からステージ行脚?再開です。
すっかりさぼっていますが、10月は中村恩恵首藤康之をみました。
前席過ぎて、床に寝ころんだ日にゃよくみえませんでしたが…、たった二人で一時間強、ノンストップで踊ったからエライ。

東京バレエ団時代はそんなにな~、と思っていた首藤氏も、キャラクターソロを踊れるようになったようでヨカッタよかった。
中村恩恵も中性的な役としてはよかったのだが、ダークレディだけは悪徳?的な官能がなくて残念。

11月はギエム姉さんが続きます。
ひさびさに地元のステージに立ってくれるので、いってきました。
ギエムの「ボレロ」は3回目、それぞれの印象がいまひとつ覚えられないのですが、今回踊ってくれた「TWO」「ルナ」ともに…、もはや神の域。
踊る鬼神だわ…。格が違うというか、アクロバット好青年・リファールのあっかるーい「白の組曲」を踊った東京バレエ団の子どもたちのあとでは、この人だけが空気を操れるという超絶技巧に目が釘付け。

そう考えれば、ギエムに挟まれて踊れるのは上野水香くらいだわ…、と妙に納得なのだけれど、この人は手足も長いし、やわらかいし、表現力があるのだが…、なんというか、一度海外に出てもっと挑戦してみればいいのに、と思う。
なにかが足らなくて、もったいない感じ。

日本のバレエ団の中では男性ダンサーが豊富?だとも思っていた東京バレエ団も、いまはスター不在感が大きい。
私がバレエをみ始めたころからソリストとして踊れるダンサーだった高岸直樹(※この人が上野水香のパートナーだと今知った)、すっかり子どもたちだけになってしまった東京バレエ団男子のなかでは確かに格が違うけれど、みていて何かが重い。
モダンのソロを踊れるキャラクターではないなぁ、というのが個人的な印象。

↑そんな子どもたちの多くに囲まれた感じが、最後の「ボレロ」のメロディを囲むリズムにはあって、なんだか気恥ずかしく笑ってしまいました。
10年前はそうも思わなかったのだけれどね(^^;)。
ボレロ」が官能でなく神々しくみえたのは、たぶんそのせいかしら。
最初の四人は背筋力がいるなぁ、などとどうでもいいことを考えてしまった…。