もうだいぶクールダウンしましたが、南米つながりで読んでみた『不倫と南米』。
吉本ばななは高校生のとき読んだ『キッチン』以来。
個人的に、ふだん現代日本文学(というか文芸?)にはあまり食指は動きません。
デビュー作『キッチン』からずいぶん年月も経ったし、少しは成熟しただろ~(日本の一線作家ならば)と思いましたが…、あんまり変わっていませんね。
たしかに「南米」が舞台ですが、南米小説にあらず。東京人的センスを感じます。
うまいといえばうまいんですが、こなれたファッション誌(けしてモード誌ではない)の最後に載っている、こじゃれた連載小説のような感じ。
(ある意味、私小説の伝統を引き継いでる?)
南米的陰影はゼロ。あれはやはり南米人の血なのかぁ、と思った次第です。ふぅ。