pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

『ファッションが教えてくれること』

泣く子も黙る、という噂の、米ヴォーグの鬼編集長 アナ・ウィンターを取材したドキュメンタリー映画
プラダを着た悪魔』が話題になった少し後に公開されたはずですが、今回初めて見ました。
 
ヴォーグには何人か名物編集長がいますが、最も厳格という噂のアナ。
ファッションスナップでしか知らなかった頃は、どちらかというとオーソドックスにプラダなどをかっちり着ている人、というイメージで、仏版編集長カリーヌ・ロワトフェルドや伊版フランカ・ソッツァーニと比べるとコンサバでつまんないな、と思っていたのですが。
(※しかし、ヴォーグはアメリカ発祥だったはず)
 
その後、アナ・ウィンターの出生が出版人一族ということを知り、なるほど~と思いました。
ファッション業界というとどうしてもスタイルに流れがちで軽薄、と思われがちですが、アナはどちらかというとジャーナリスト、真のエディットタイプなのですね。
正反対のクリエィティブ・ディレクター(ナンバー2)のファッション愛を容赦なくズバズバ切っていくところはまさにプロ。
その分、びくびくしてアナの顔色をうかがう周囲が情けなくみえてしまいます。
アナは有無を言わさずダメ出しをするので、あまり彼女の主張というのも分からないのですが(ある意味無口)。
 
アナをモデルにした鬼編集長に、『プラダ~』とか『アグリー・ベティ』のウィルミナとか『SATC』に出てくるヴォーグの編集長がいますが、いやぁ、どれも本物にはかなわんね。
 
私自身はUSA版ヴォーグを買ったことがないから知らなかったけれど、9月号(ファッション界の新年号、ということらしい)が「電話帳くらい厚いの?」といわれているのは冗談かと思ったら、本当だった。
 
…しかしまぁ、日本版ヴォーグなどもヴィジュアルとしては面白いんだけど、実際には役に立たんよ。
(ファッション誌としては非日常的すぎる)
 
↑電子時代にファッション誌がどうなるかわかりませんが、プレビュー版で日本ヴォーグをみる限り、ヴューイングは結構一番よくできていて面白いです。
この先雑誌はどうなるのか、とも思うけど、ある意味アナのようなプロはヴューイングづくりのプロだから、紙媒体がなくなってもやっていけるのだろうね。
 
 その分、娘のビーが、すごく現実的だけど、法律を専攻して母親と違う道を選んだ、というのはちょっと寂しいですね。
 次の9月にはヴォーグを買おうかなあ、と思いました。