今年は夏休み直前までが忙しく、予定がたたぬままヴァケーションへ突入。
そして、案外休みが取れたのですが、どうしてもひとと日程を合わせることができず。
おまけに暑いし。
それでも8月の初めに無理やり家族といった旅行が不発で…、レジャー不足に。
そうして最後の夏休み、壮大な山陰一人旅を妄想するも(^^;)、壮大すぎて計画倒れ。
最近、妄想に気力がついていきません。
というか、個人的に岡山越えは西の関。
やはり日帰りしかできないかも…、と思う今日この頃。
代わりに越後妻有のトリエンナーレへ行ってきました。
2003年に初めて行ってから4回目。
適当に相方のいない今年は行かなくていいや、と思っていたのですが、運転は前回経験済みなので一人でもなんとか行けそうかなと。
ちなみに、2度は日帰りを経験済み。隣県ですが、実際にはかなり遠い新潟県。片道3時間30分はかかります。
そんなわけで、急激に突撃。当日は雨でしたが、暑いよりはよかろうと。
「農舞台」のご飯がおいしいので、ここで早飯してからルートを決めることにしました。
しかし、毎度ながらエリア地図が有料のせいかネットで事前に調べることができず、今年の新作やなんとなく小沢剛とか青木野枝が観たいなあ、と思ったことは早くに崩壊。
買った地図が読みにくいし…、さすがに4回目、作品数は膨大すぎる。
(※イベントというよりはご近所散策の感覚なので、ガイドは買ったことがありません)
雷鳴る中、農舞台の裏山をよじ登ったことは案外ハードでしたが。
(そして案の定、筋肉痛に)
毎度ながら全容をみられなかったものの、前回まで感じた、やたらきれいな廃校の多いことへの寂寥感や、廃屋農家インスタレーションにありがちだった都会人アーティストの自然に対する造形力の弱さの痛感、および地元人のお願い吸い上げ型安易インスタレーションが今回はあまり気にならず。
箱モノ農舞台やキナーレばかりになったので案外つまらないコースだったかもしれませんが…、思えば十日町(市街地エリア)は初回に行ったきりだな~と妙にしみじみ。
ちなみに、商店街には美味しいジェラードのお店がありました。
帰りの飢えに備え、昼食とあわせ周到におやつをいただいておきました(結構、重要)。
今回唯一行った廃校は松代から十日町の途中にあった「アジア写真館」。
案外、よくできていました。
1階の中国語の写真集のインスタレーションは、めずらしくて意外に新鮮。
全体のまとまりがいいのか、体育館の榮榮&映里や石川直樹の映像作品なども、意外に興味深く。
↑この近くにあった「名ヶ山写真館」は唯一行った廃屋でしたが、これは福島の現状とふだん考えない「死」に対する向かい方を問いかけるインスタレーション。
これまでは「ご当地の呪縛」がつよかった廃屋インスタレーションではめずらしいかなあ、と。
(地域参加型を意識するあまりのご当地呪縛にアーティストが負けてしまう作品が多いなあ、と過去には思ったものです)
すごくよくできた作品、というわけではありませんが美術史マニア必見?です。
今年「高橋由一展」をやっていることとあわせ、また妙なところでしみじみ。
それにしても、新潟は磁場があるのか(あるいは、山中だから?)、ナビがたいてい狂います。
そして今回は一人旅、なんとか日没前に山越えすることは死活問題。首尾よく、上越の町に着くころに日没となりました(^^;)。
↑ちなみに、雨の日の山なので遭難?に備えて食料をもっていったり、汗だくになってお風呂に入りたくなるかもしれないからお風呂セットをもっていったりと、車の旅ならではの積み込みよう。
あくまでも、日帰りですがね。
でも一番怖かったのは夜の高速。
対向車も同走車も少なくて、道が暗い。
追い越しも、後ろがよくみえなくってできませぬ。
特に新潟県側は山と海のそばを通るせいか、街灯もなく。
いくら高速の設計がきちんとしてても、走っているとだんだん闇に吸いこまれていくようで…コワい。
↑夏の通過儀礼「旅行」はこうして無事終了、なんとか秋をむかえられそうですが。
どうでもいい教訓として、「高速の夜一人運転はもうしません」