pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

初秋の展覧会あれこれ。

遅い夏休みと早すぎる秋休みが平日一緒になったって、遊んでくれる人はだれもありません(T.T)。
海外へ行こうとするもめんどくさくなり、一人でも行ける東京に遊びに行ってきました。
これでも涼しくなったのだろうけれど、都会はまだまだ暑いですねぇ。

この不況下でもありますし、個人的に、あまりいい展覧会に巡り合えることも少なくなったような気がします(好みの問題もありますが)。
し、9月は10月のメイン・シーズンまでの農閑期のようなもの。
情報収集もひと苦労、しかし、とりあえず終わってしまうマン・レイ展にひっかけて月・火の日程を決めました。

月曜日にみられるものは限られてしまいますが(最近、森美があまり面白くないなぁ…)、マン・レイは混んでいたことと別の事情であまり集中できませんでした。
翌日は当然あいている館がほとんどですが、こちらはこれといってめぼしいモノがなく、近美の上村松園と板橋の諸国畸人伝展へ。

板橋区美はいつもなぜか練馬と間違えてしまいます。
しかしどうやら行った記憶がなく、そして遠かった…。
そもそも祇園井特をみたいな~、ということしか思い当らず、あまり期待していなかったのですが、そのわりには楽しめました(^^;)。
なんというかまあ、へんな絵がたくさん、というよりはそれぞれの筆の力のようなものに心を動かされる内容でした。

一方の上村松園、人気作家ですが、実は個人的にあまり好きではない画家でした(とくに、昭和期の売り絵には血が流れていない感じがするので)。
でも近年、あまりにも松園好きの人が多く、そうした人々ともお付き合いしないといけないので、しぶしぶ(?)作品をみたりエッセーを読んだりするはめに。
そうするうちに、苦労した人だな~とか、厳しい芸人だな~ということがわかり、少し和解。
展覧会としてはとくに新発見のない展覧会ではありましたが、松園の代表作がほぼ出ていますし(展示替えの都合で『蛍』など、みたいものすべてがみられたわけではなく、また最初年代順に並べられたコーナーは少々退屈)、松園女史の気迫に触れるにはいい機会なのでおススメ。
それにしても、戦前の日本画家たちはエライなぁ。

ちなみに、東近美のクイーンアリスでお昼にしたのだけれど、しばらく行かないうちにずいぶんサービスが落ちたような…。