pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

『Dr.パルナサスの鏡』

休日と映画1000円の日が重なり、かなり頑張って(映画館に行くのがしんどい)『Dr.~』を観に行ってきました。

撮影途中でヒース・レジャーが亡くなり、それを有志3人のボランティアで何とか完成にこぎつけた、ということで、どういうふうに仕上がってるの~?という気分を確かめに行ったような感じ。
それ以外は、結構『スウィニー・トッド』や『チャーリーとチョコレート工場』(こちらはティム・バートンだった。似てる…し、よく間違える)と展開やカラーが似ているので、とくに新鮮味はなし。

ヒース演じるジョージ(仮称)の唐突な登場、なぜトークがうまく人を引き付けることができるのか、ロシアンマフィア(ロンドンにおけるロシア人の描写は典型的な「悪」なのかしら。『イースタン・プロミス』や『チャーリー~』など)との関係などの描写は、やはりヒースの死によるストーリーの練り直しが影響しているのか、せっかくの材料がうまくこなされていない感じでした。
偽善者なのか、善と名誉欲のはざまで揺れる人間らしいの弱さのかなのが、未消化気味。

助っ人の3人の、ジョニー・デップはいい人としてのヒース、
ジュード・ロウ(顔が怖い…。この人はほんとうにハンサムなの?)は躁状態気味のヒース、
コリン・ファレルの野心的で自己中心的なヒース、
という描き分けは、それぞれの俳優のイメージそのまんまのようで、ある意味興味深し。

わき役だけど、アントンは現代の死滅種的男子ですが、男子の原種的でもあり、個人的には好きですね~。

ちなみに、ファッションモデルのリリー・コールが出ているということで、あの宇宙的なプロポーションでどんな役演じるのだろ~?と思っていたのですが、結構お話にもよくあっていました。
モデル→女優への転身は一般的にどうなの~という感じですが、本人はインテリさんらしく、ちゃんとうまくいったのでしょうかね。