pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

ブレードランナー

ときどきみたくなる映画はいつも旬が外れているので、イナカのレンタルビデオ屋ではなかなか探すのも困難。
ひかりのオンラインシアターに入れば楽かしら?と思うけど、まずはテレビを買わなくては…。

ときどき忘れるので、みたいフィルムを書いてみます。
・「イヤー・オブ・ドラゴン」
・「非城都市」

007は二度死ぬ」もちゃんとみてみたいけど(←原作のタイガーは以外としっかりしてるかも)、なぜかショーン・コネリー版はあまり置いてありません。

そんなこんなで久しぶりに何もしない連休、ビデオ鑑賞をすることに。
ブレードランナー」も↑上記のようなフィルムのひとつ。US劇場版、インターナショナル版、ディレクターズカット版の3本が一緒になったDVDを借りてみたけど、あと2本はみることがあるのか…。とりあえずディレクターカット版をみました。
有名な映画だけれど、なぜか勝手に「ロードランナー」と混同していたりして、これまでは縁遠いなぁ、と…。
SFはジャンルとしてはそれほど好きではありませんが、近未来の画像を想像しなければならないためか、結果、「映像美」「スタイリッシュ」とうたわれる作品が多いですね。

さて、実見。前置きなしにみてみました。
それぞれの関係性とか、考えながらみていくのはしんどいですが、そうしたゆっくりとしたスペースで進んでいくので、みていくうちに主人公がどうしてブレードランナーを引退していたかとか、レプリカント(人造人間)を殺すときになぜしんどそうな顔をするのかとか、同じくらいゆっくりしたスペースでわかります。

一説では主人公=レプリカント説があるそうですが、私は違うだろうと思いますがね。
[↑こうした考えは、三原ミツカズの「DOLL」という漫画の、改造されたドール(人造人間)を処分するためにつくられたSという子ども型の殺人(?ドール)ドールのことなんかを思い出します]
人間が生み出したものを結局人間が処分せねばならないのも、現実には当事者にとってつらいし矛盾も感じるでしょうよ。
いらなくなった人形を処分することができない(あるいは人に押しつけてしまう)、という人ならわかるはず。

冷静に考えれば、レプリカントが少数勢で地球に戻ってくる、ということ自体、あまりに頼りない設定ですが、別に宇宙戦争がメインの話じゃないからいいのか…。
感情が芽生えたと思ったら死ななければならない、そうした悲壮感が全体のキートーン。

ところで、こういう人造物をつくりだした博士の描写は、マッドサイエンティストなのが定型のような気もしますが、「ブレード~」の場合、案外ふつうです。
使用期限、ということもあるけれど、技術の限界をレプリカントのボスと話すシーンには妙に納得。
そういう意味でも?、「ブレードランナー」はほかのSFとの毛色が違うようですな。

感想がまとまりませんが…、一貫して静か・悲壮感漂う映画です。ボス・バッディが死ぬシーンも、暴力的なシーンと対照的で鮮やか。結構泣けます。(;_;)

ちなみに、自分がなぜこの映画をみようかと思ったか、その理由に誤解があったことがさっき判明。
最近思い出した、クエイ兄弟の実写フィルム『ベンヤメンタ学院』の論評に「『ブレードランナー』以来の衝撃!」とあったから、と思っていたのに、実は『イレーザーヘッド』だった…。女優さんが「ブレードランナーの○○」ではなく「炎のランナー」だった…。あり?