pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

日本美術ブーム③

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写真は名古屋城です。
学生のころ以来…。

こちらは「貴重な名古屋城の障屏画が公開」と勝手に思っていたのでが、どちらかというと戦災で燃えた名古屋城(あるいは明治新政府に奪われた)を取り戻そう!という涙ぐましい展覧会でした。(-.-;)
せっかく来たのに、名古屋城自体が混んでいた(狭い)こともあり、超流し見。

とはいえ、第一目標は徳川美術館で開催中の東山御物の展覧会です(←渋い?)。
日本美術というか、中国宋~明の美術品ですが、日本人が選んだということで暴力的にカテゴライズ。

室町将軍のコレクションというところですが、とくに水墨画で実見したかったものが満載。
禅の心得ナシの私ですが、自分の思索にふけれるようなこうした作品がこの頃好きなようです。

茶道は習ってませんが、心得なしでも工芸の名品をみるのにもいい機会。ふつーにみればよろしい。
彫漆作品(漆で厚い層をつくって彫ったもの)もこんなにたくさん、一度にみるのは初めての経験。
文章で「断面がみもの」といわれても今ひとつピンときていませんでしたが、彫漆が立体的な表現というのも今回実見して感じました。しみじみ。
工芸品はもともと手にとってみるべきだと思うので、展示は難しいところですが、結構間近な感じでみられます。

古美術展にいくと、よく蘊蓄たれている人や、無意味に「贅沢やわ~」とうっとりを外に漏らす人がいてウンザリしますが(心が狭いので。美術鑑賞は一人静かにすることをおススメします)、会場は空いていて、そういうこともなかったデス。

これは名古屋だからか、私立美術館だからか。
最近は日本美術ブームや美術館業界の事情?もあり、鑑賞環境がなおざりになっていることに疑問を感じているので…ねぇ。
そう考えると徳川は穴場ですな。

美術館一直線のインドア旅行が続きます。せっかくなので?、帰りのお弁当は天むすにしてみました。
o(^-^)o