pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

ドストエフスキー『未成年』

大学1年生の頃、一部の男子学生の間に『カラマーゾフの兄弟』が浸透していたのに、田舎者の私はずいぶん驚いたものです。インターネットがなかった当時、どうやってみんなその道に入るの~?

というのはさておき、私も大学3年生の終わり頃に『白痴』『カラマーゾフ』、就職元年頃に『罪と罰』を読み、先のふたつはのちに読み返したり、ときどきトルストイと読み比べてみたりしました。

最近、表紙を変えたとかでまた『カラマーゾフ』が人気のようですが、そのためか『未成年』も復刊になったようで。いつも重いの(名作限定)を読みたいな~、と思いつつ、上3作以外のドストエフスキーはなんだか食指動かなかったんですけど、「『カラマーゾフ』に並ぶ名作!」(←本当か?)という営業的帯を信じて(?)、新潮社本を購入。

とりあえず上巻を読み終えましたが…、正直しんどい。
「未成年」アルカージィ君の一人称なので…、あ、青臭い。
思えばドストエフスキーの一人称小説は読んだことがないから…、一人称は「客観的」でない手法として未成年らしさをうまく伝えていると思うけど…、今の自分には読むのが難いです(^^;)

ネットで感想をみていると、後半に一気の展開があるらしいんですけどね…、下巻を買うか迷い中。