pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

ローラン・プティ「プルースト」

先日、渋谷のHMVさいってまたDVD買ってしまいました。東京ではここかチャコット、新宿のタワレコがバレエ好きにとってツボ。

前にも他で書いたとおり…、DVDがたまってきているが、ベジャール追悼効果か、古い「ロミオとジュリエット」があったので買い。
ベジャールはポスト・ドンになってから明るいコレオグラファーになったような気がするが…(だいたい1990年代以降の作品しか実見していない)、これはドンの時代の作品。
ベジャールはうるさい人なのかもしれないけれど、この際古い作品をどんどんDVD化してほしい…。

あ、メインは「プルースト」の感想を書こうとしていたのだった…。
前にも書いたが、自分にはどうもプティが合わないらしい。
スキンヘッドでなんとなくピカソのようなパンク爺さんというイメージのプティ。どうでもいいことだが、バレエシューズメーカーのレペットはプティのお母さんが始めたとか。

日本ではバレエはすぐにチャイコフスキー三大バレエ「白鳥」「眠り」「くるみ」を連想しがちだと思うけれど、これはやはりロシア・バレエ。今年は海外のバレエ団公演ラッシュだな~と思いますが、「眠り」が多いね。
しかし、オペラ座やロイヤルの場合、ロシアとは違って文学バレエがお得意のような気がします。
最近(というかもうだいぶたつか?)いわゆるヌレエフ世代から交代しつつあるパリ・オペラ座、かつてのようにすごいスターというのもいないような気がするけど、ここのレベルというか表現力はすごいな~としみじみ。層が厚いとはこのことか。こうでないとプティはできないだろうな…。

でも、なんというか、プティは冗長な感じがするので、いい作品(総合芸術として)なんだが、好きではないなあ。
「早く終わらないかな~」という感じになるのですよ。

こればっかりは性格だと思うけれど、「プルースト」は天国と地獄の2幕じたて。個人的には地獄のようにはっきりした動きが好き。
というか、エマニュエル・ルグリがすごい。ある意味、全体の中で異質。
以前、『ジュエルズ』のルビーを踊ったルグリを実見したことがあるが、ちょこまかと速い動きが得意なんですかね???
私がバレエを見始めたばかりの頃は「ダンスノーブル」とかいわれてて、ヌレエフ版の「ロミオとジュリエット」ではロミオもやっていたが…、こういうキャラクターの方があっているのかしら。
でも軸も安定しているし、気品もある。テクニックと表現力のバランスがマッチ。もう定年なんだそうだが、アンソニー・ダウエルのような、脱王子でキャラクテール?に転向できる貴重な存在かも。

ガニオやモローの出演は…、うーむ。
ガニオはうまいのかまだ成長過程なのかわからなかった。期待が大きすぎるのか?
気のせいか、息継ぎが聞こえてきていやだったなあ…。

以前「スペードの女王」をみた時のように、ダンサーと振り付けの組み合わせはこれ以外考えられないほどのマッチングなんだけどなあ…。

最後におまけのぼやき。
そろそろ冬の公演チケットが発売されているが、みたいダンサーなどの日のタイミングがびみょーに合わない(T\T)
久しぶりにクランコもみたい~グリゴローヴィッチの白鳥ならみたい~ザハロワの日があわない~。
いまってルンキナの評はどうなの?