pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

エドゥアール・ロック礼讃☆

バレエやダンスなど、パフォーミングアートを観るのが好きです。しかし最近ステージをみなれてきたのか、なかなか「よかった」と思うことが少なくなり、自分の感性が鈍くなったのでは…と少し心配しておりました(T_T)

が、やはり感動はできるものと知る。昨日埼玉でラララ・ヒューマン・ステップスの公演で久しぶりに充実感を味わうことができましたV(^-^)V

DVDにもなっている「アメリア」をみて以来注目していたのですが、こちらはフィルム向けにつくられたとのことで、速い動きも編集のせいだと思ったら…、生身のダンサーの動きも速!
今回みた「アムジャッド」は、チャイコフスキーの「白鳥」と「眠り」をアレンジしたとのことで、音楽はたしかに「あ~、あのシーンだ」とわかるのですが、ロックはコンテンポラリーのコリオグラファー。どちらの演目も、これまで他にいろんなモダンの振り付けをみてきましたが、どれもイマイチ。しかし「アムジャッド」は古典の呪縛を感じさせません。うまく抽象化され、消化されていると思いました。メッセージ性の強いコンテンポラリーはみる側としては破綻を感じことが多く、このごろは現代の「偉大なコリオグラファーの不在」を感じていたのですが、ラララはまさにダンス、純粋な身体表現のすばらしさをみせてくれました。みる楽しみ。目はステージに釘付け☆
ロックもすごいが、ついてこられるダンサーの身体能力もすごい。

普通コンテンポラリーではトゥシューズを履かないのだそうですが、ロックはここ数年採用しているとのこと。ステージにたつ人数は少ないけど、スターを抱えながら群舞に感動がないキー〇フのコールドより基本ができているのでは…。個人的にダンサーの息づかいがきこえるステージは好きではないのですが(←鬼畜?)、この人たち、息の音がしません。

最近、すぐ裸になったり(ベルギー系。下半身も…)、言葉をはさんだりする(ピナ)コンテンポラリーに食傷気味でしたが、身体表現の可能性(=ミニマム・マキシマム)をあらためて感じさせてくれる、純粋にダンスを楽しめたステージでした。こういうのに出会うと、「人間ってすごい」というポジティブな気分になれます。
基本的に人間不信なところがあるので…、ありがたい~