pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

hiroshima

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仕事で某地方へ行くついでに、ふだんはそうそう行けない広島へ寄りました。
広島市自体に行くのは修学旅行以来の十×年ぶり。

きっかけはムーミン
ムーミン展は現在、広島で開催中なのです。
去年の4月ごろ、「芸術新潮」でムーミン特集をやっていて、意外に大人の童話(ちょっと、皮肉っぽいところがある)だったことを知り、興味を持った次第。
当時、東京でムーミン原画の展覧会をやっていたのですが、タイミングが合わず、行けないな~と思っていたら、意外なところで追いつきました。

…しかしまあ、展覧会自体は「芸術新潮」を読めば十分だったな~、というところ。
ムーミンの挿絵は、書店でも買える本の挿絵で十分楽しめますし。
図録もいまひとつ、グッズもいま一つで、仕方なし?に、タイルを買ってみました。
それにしても、最終巡回地だからか、スナフキンの図柄はなかった…。

ところで、今回どうでもいい発見があり、基本的に1話1話で登場人物(?)の性格が違うムーミンシリーズですが(※ムーミンも厳密には個人の名前でなく種族の名前であるくらいだから、当然といえば当然)、「ムーミン谷の彗星」「楽しいムーミン一家」などにでてくる哲学者のじゃこうねずみ、なんと、よくみたら、ニーチェの肖像に似てる…。気のせいかしら。

案外サクサク終わったので、後は平和公園周辺に行ってみました。
中学生のころは、年上のきょうだいたちに「原爆症の人々の遺物が怖いぞ~」と脅されて、そのままよくみないで通り過ぎた記憶しかなかった原爆資料館、大人になったからちゃんと観ようという気になっていきましたが…、やっぱり、戦争って怖いですね。
展示ではあまり具体的に触れられていませんが、原爆症の人々への差別というものも現実にはあったとよく聞きますし、そうした人々の戦後60年を思えば、なんともいえません。

広島市は中国一の大都市だと思っていたけれど、意外と静かな町。
そういえば、大学時代に何人か広島出身の先輩がいたけれど、確かにそんな感じだったかも…?
小~中生のころは松本美緒の漫画が好きで、よく広島が舞台になっており、そういうヤンキーなムードも想像していたのですが…。
全体の印象として、ちょっぴり感傷的な、大人の修学旅行へ行ったような気分でしたワ。