pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

ツレヅレなるままに…八ッ場ダムの個人的な思い出

ここ5年ほど、家族で夏に温泉へ行くことが恒例となっています。
私自身は、実は温泉は苦手なのですが(←ゆっくりできない性格だから)、ドライヴィングが好きなので、気が重いけど運転手をやっています。

エリア的には1泊2日が限度なので、群馬・長野・岐阜あたりが関の山。
同じ「甲信越」長野・岐阜(←東海?でも飛騨だけど…)よりも「北関東」群馬の方が遠くに来た感を味わえるので、群馬が好きなのだけれど、ここ数年、原油高につき群馬行は控えめになっています。
ちなみに、軽四二駆で山越えしますよ。

そもそも、きっかけは単に軽井沢へ行きたかっただけで、恒例にするつもりはなかったため、数年後にはいきたい地域がネタ切れになっていました。
とくに、いかにも「温泉」イメージの草津を制覇して以来、急激に意欲が低下。
以来、目的地選びには迷走を感じますが、2、3年ほど前のこと、群馬の薬師温泉というところへ行ってきました。
温泉自体は、なんというか、フツー。

こういった旅は、ルート選びに苦労します。(※ちなみに、ナビなし)
その前年も群馬へ行っていたため、また、車の性能に限界があるので、すごい山道というのもなるべく避けるようにします。
しかし地図の読み方が甘いので、結局山道行。
そんななか、この年の帰り道に選んだのが吾妻峡というところ。
そのときも何気なしに通った帰り道でしたが、いま思えば、これが今話題の「八ッ場ダム」の水没地域だったのですね。

季節は夏だったので、青葉も干乾びた濃く枯れた緑の時期でしたが、確かに紅葉はきれいなんだろうな~と思う、私が「群馬らしい」と感じる、川と山の風景。
このときはお盆で工事が休みだったのか、でもところどころ工事中の掲示があって、「発破しているのでサイレンが鳴ったら待避してください」的な警告や、ダム建設中につき間もなく町が沈む、的なものがあって、妙に生々しかったことを覚えています。
私の中では、「ダムで水没する町」というものが、高度経済成長期後は存在しないものと考えていた節があったので、なんというか、現実と固定観念のずれを感じたようです。

話がそれますが、建築としてダムをみるのは好きだし、ダム湖の鬱蒼とした雰囲気も好き。

この種の問題はいつもそうなんだけど、やはり当事者じゃないとなかなか理解できないものですね。
私は基本的に田舎生まれの田舎育ちだから、都会の現代人との感覚のズレというものがあることは理解できます。
でも山間部育ちではないので、山間部の人のほんとうに求めることはきっと理解できないだろうと思います。

あ、オチなしですね。