pico_usagi’s blog

つれづれ鑑賞記を引っ越し作業中です!

ささやかだけど、役に立つこと。

8月末からいろんな意味で仕事が忙しくなり、ほとんど自炊しなくなりました。
というか、スーパーの開いてる時間に帰れない。
休みの日に冷凍できるものを作りだめするも、12時過ぎではご飯は食べる気もしないし…。
とにかく何時間寝れるか、ということに勝負かけてるしね(←寝ることが唯一の趣味)。

夕方冷房のきかない職場は暑くって、食欲も低下気味、でもさすがにダメだと思い、ときにはおにぎりを買う。
食べなくっても、ご飯粒の方がいいだろ~と思う私は保守派ですかねぇ。

そんな中、とくに夏にどこへも旅行へ行けなかったヤケ?が生じ、もともと忙しくなりそうとわかっていた時期に友人と無理やり旅行の約束をしてしまった私。
ここまでくると、なにがなんでも強制レジャー。
いろんな意味で死にそうでしたが、いまとなっては、とにかく遊びに行ってよかったです。

新潟は妻有のトリエンナーレへ行ったのですが、今年はガソリン安とETC1000円効果で、とにかくいつも以上に車が多い(しかも、1台あたりの乗車率高)。
おかげで初日のお昼を食いっぱぐれ、無理やりそのまま点在する作品をめぐっていましたが、さすがにダメ…、ということで、昼に振られた食堂に行くと、おにぎりが。
ケーキ食べようかな~と思っていたのをやめて、おにぎりにかえたのだけれど、おいしい…。

レイモンド・カーヴァーの『ささやかだけど、役に立つこと』という小説を、しみじみ、実感しました。
子どもを亡くした若夫婦に無愛想なパン屋が焼きたてのパンをふるまい、「人間は食べないといけないんです」というセリフのある話ですが、日本版(お米)という感じですね(^^;)。
たった一個だけど、本当に生き返るようなちからがおこるから不思議。

それにしても、お米は今の時期は末なのだけれど、魚沼産のお米は本当においしいのですね。
シンプルなのに、ちゃんとしているってすごい。
棚田は後継者不足で少しずつなくなっていくとききますが、なんとかならないかな、とつくづく思った次第。

帰ってきて再びコンビニのおにぎりを食べたところ、まず…。
たかがお米、されどお米。
ちゃんと消費しよう、と。